岐阜ってどんなところ？ー地理・気候編ー

みなさんは「岐阜県」をご存知ですか？

岐阜県は日本のほとんど真ん中に位置する、山と川に囲まれた自然豊かな地域です。東京や京都の中間地点にあり、名古屋のちょうど北にあります。

大自然や古くから続く文化、今も残る古民家など、優れた観光資源を持つ岐阜県ですが、訪日旅行客の方には、まだまだその魅力は伝わりきっていません。

今回は岐阜を訪れる「気候」に注目し、季節ごとの楽しみ方をご紹介します。

岐阜県は南北でまったく気候が違う

岐阜県は大きく南北の地方に分けることができます。同じ岐阜県内でも南北で大きく気候が異なるため、観光する際は「自分の行くのがどの地方なのか」を明確にしておくことが肝心です。

こちらのイラストの青い部分が、北部の「飛騨地方(ひだちほう)」、南部のオレンジの部分が「美濃地方(みのちほう)」です。

次に、それぞれの地域の特徴とアクセス方法を紹介します。

雪の多い、山に囲まれた「飛騨地方」

飛騨地方の気候

山に囲まれた飛騨地方は、冬は氷点下になるほど寒く、雪が多い地域です。
10月下旬から4月までは朝晩はかなり冷え込むので、厚手の上着があると安心です。

また、11月下旬から3月にかけては市街地でも積もるほどの雪が降る地域も多く、交通機関の遅れなども大いに予想されます。移動の際は時間に余裕をもって行動することをお勧めします。

また、市街地や近郊には有名な温泉地も多く点在しているので、冷えた体を温めるには最適です。

飛騨地方の見どころ

中心地でもある高山市は、駅から徒歩数分に古い町並みが広がっており、人気の観光地として知られています。

木造平屋建ての家屋が並ぶ町並みが、京都を連想することから「飛騨の小京都」と呼ばれることも。

高山駅にある観光案内所には各国語のパンフレットも用意してあるので、パンフレット片手に街中を散策してみてはいかがでしょうか？

山間部まで足をのばせば、ユネスコの世界文化遺産にも登録されている「合掌造り(※1)」の古民家を見ることができます。

特徴的なのは急勾配の屋根です。雪が積もりにくいので、雪の重みで家が倒壊するのを防いでくれます。

※1…合掌造り(がっしょうづくり)とは、手を合わせたような形をした急勾配の屋根を持つ、日本の歴史ある木造の建築方式のこと。

飛騨地方へのアクセス

アクセス方法についてですが、飛騨地方へは富山県か名古屋市を経由するルートが一般的です。飛行機で富山市を目指し、あとはバスや電車に乗れば1時間半ほどで行くことが可能です。

名古屋から高山を目指すこともできますが、電車で片道4時間ほどはかかります。

平野と山、2つの顔を持つ「美濃地方」

平野部と山間部、両方を持つ美濃地方では、東西で気候の特性が異なります。

美濃地方(平野部)の気候

美濃地方の西側の地方は「濃尾平野(のうびへいや)」と呼ばれる、大きな平地が広がっています。夏は暑く、冬は山間部と比べると温暖な気候であることが特徴です。

美濃地方(平野部)の見どころ

美濃地方は、長良川をはじめとする3本の大きな川が流れている水の豊かな町です。長良川では毎年夏に、無形文化遺産にも登録された「鵜飼(※2)」を開催しています。

少し中心街から外れると小高い山もあるので、ハイキング感覚で登山を楽しむこともできます。

※2…鵜飼(うかい)とは、鵜(う)という鳥を使って行う、伝統的な漁法のこと。

美濃地方(山間部)の気候

比較的山間部に位置する東側の地方は「盆地地形」と言われる山に囲まれた場所で、夏はかなり暑く、冬は寒い地域です。

日本一暑い町と言われた「多治見市」もこの地方にあり、夏場は水分補給・塩分補給など熱中症対策が欠かせません。

美濃地方(山間部)の見所

冬のレジャーを楽しむスポットがあるのもこの地方です。11月下旬～3月にかけては、雪も多く降るため本物の雪でスキーやスノーボードを楽しむことができます。

年間を通して楽しむことができる岐阜県ですが、地域や季節によって楽しめる事・注意しておきたい事を知ることで、さらに楽しく快適な旅行になることでしょう。

美濃地方へのアクセス

愛知県と最も隣接しているので、愛知県名古屋市を経由する方法が一番便利でしょう。飛行機、または新幹線で名古屋市を目指し、あとは電車に20分乗れば、岐阜市に到着です。

岐阜市以外の町も、名古屋から電車で乗り換えすることなく行ける場所が多く、名古屋観光の前後に立ち寄ることができます。

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